よく遊び、よく学べ

アラフォー・高卒・三児の母が、通信教育で教員免許(小学校&特別支援)取得を目指す日常。

発達障害児が特別支援学校高等部に行くと大学進学ができない?!高IQ児に対する特別支援がこの国にはないという事実

先日、特別支援学校に関して大変驚いたツイートがありました。

 

 

特別支援学校高等部(知的障害)を卒業すると進学ができないシステム…。

 

まず、特別支援学校高等部、というのは、高等学校とは法律上違う学校です。

学校教育法
第一条  この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。 

 というように、定められていて、特別支援学校の高校にあたる部分は、「特別支援学校」の「高等部」という位置付けです。
学歴は「特別支援学校高等部卒業」となります。

そして、学校教育法により、特別支援学校高等部も大学入学資格(高卒同等)がみとめられています。

大学入学資格について:文部科学省

 

しかしながら、大学の「受験資格」については、大学側が定めることとなっており、
どこかの大学が「特別支援学校高等部卒」は受け入れない、と返答されたのだと思われます(ソースがツイートのみのため確実なものとは言えません)

 

そうなると、「高卒認定試験(旧大検)」に合格することで受験資格を得ればいいのか、となるわけですが、
特別支援学校高等部は、文科省が「大学入学資格あり」としているため、高卒認定試験の受験資格がなくなります。

受験資格:文部科学省

 

というわけで袋小路にはいってしまった、というツイートだったわけなのですが、
ここで問題となるのは、特別支援学校卒だからと受験資格がないとした大学側です。

これは、おそらく「障害者差別解消法」に違反していると考えられます。

 

ただ、支援学校でも、身体・盲・聾・病弱で知的重複でない場合は、支援学校で高等学校に準ずるカリキュラムが組まれているのですが、知的(と知的重複)の場合、その発達度合いに合わせたカリキュラムとなっている場合がほとんどです。

「特別支援学校高等部学習指導要領」
教育課 程の編成に当たっては、生徒の特性、進路等に応じた適切な各教科・科目の履修ができる ようにし、このため、多様な各教科・科目を設け生徒が自由に選択履修することのできる よう配慮するものとする。また、教育課程の類型を設け、そのいずれかの類型を選択して 履修させる場合においても、その類型において履修させることになっている各教科・科目 以外の各教科・科目を履修させたり、生徒が自由に選択履修することのできる各教科・科 目を設けたりするものとする。

 このカリキュラムが、大学を受験するための単位が足りないと言われている部分なのかもしれません。

 

やはり、知的障害があるということは大学という高等教育を受けることを想定していないと考えられます。

平成25年度障害者白書によると、知的障害者社会福祉施設等入所・通所(66.7%)、就職(28.4%)とのデータがありました。

第1編 第1章 第3節 2.卒業後の進路|平成25年版 障害者白書(全体版) - 内閣府

 

ちなみに、発達障害は特別支援では知的障害のカテゴリに入ります。
しかし、発達障害の場合、その中には知的に遅れがみられない人も含まれています。
それから、発達障害は発達に大きな差異があることが特徴で、ある分野は平均以下の知的でも、ある分野は平均以上の知的だったりし、総合評価はその平均値をとりますので、その値が平均以下だった場合、知的障害となります。知的障害でもある分野は人より長けている場合があるわけです。

 

そういった子が、特別支援を受けていて、その長けた分野をより伸ばしたいと思ったら、それこそ大学という高等教育を受けるべきなのですが、その進路は大きく狭められているのが現状です。

 

これらは、中学卒業時にも起こることで、中学で特別支援級に在籍していると高等学校の受験ができない自治体が数多くあります。

togetter.com

 

能力があるのに、なぜ、こんなことが起こるのか、
これは単に、特別支援が本当の意味での支援となっていないのではないからだと私は思っています。
発達障害の人々がこの社会で生きるのに、何に困りどうして欲しいのか、どうすることがこのような立場の人も活躍できる社会になれるのか、
もっともっと問題定義していかなけばいけないと思います。

 

余談ではありますが、以前はてなで話題となったブログ、

t-ritama.hatenablog.com

 

家庭環境により、国立大学に進学できるだけの実力がありながら、経済的な問題を抱えて学ぶことに苦戦をしいられている方です。

 

どうして、こんなに学びたいと思っている人たちが、安心して学ぶことができないのか、

この国は教育を受ける権利を平等に与えているはずなのに。