よく遊び、よく学べ

アラフォー・高卒・三児の母が、通信教育で教員免許(小学校&特別支援)取得を目指す日常。

「だから、ゆとりは」は「だから、最近の若者は」が変換されただけ〜円周率は3.14でも3でもどっちも概数

今期はこのドラマ

見てます。

クドカン脚本、イイよねぇ。

って事で。

ゆとり教育」騒ぎは、平成10年(1998年)の学習指導要領が告示された時でした。

「円周率は3」
「台形の面積は求めない」
「計算は電卓で」
と、センセーショナルにマスコミで騒ぎになりました。

私も「円周率は3」になったんだと信じていました。

「ゆとりですがなにか?」の1話。
松坂桃李くんが小学校の先生で、同僚との飲み会のシーン。
ゆとり教育を批判し始め、
「円周率が3でいい?」
「そして学力低下
と先生(役)の人たちが言い合っていたんですが、

しかし、それらは、当時の大手進学塾の広告の煽り文句だっただけで、誤解だったのです。
ゆとり教育」という言葉はマスコミが作った言葉だったということも。
だからクドカンもそれを信じてるってことですかね・・・。

円周率を習うのは5年生です。
平成10年の指導要領には、

円周率としては3.14を用いるが、目的に応じて3を用いて処理できるよう配慮するものとする。

と書かれています。
これについて、当時の文科省が「円周率が3になるは誤解だ」を公式で回答しています。

新しい学習指導要領のねらいの実現に向けて:文部科学省

Q4 新学習指導要領では「円周率は3になる」と言われていますが、これは本当な のでしょうか。
A 「円周率は3を使うことになる」という指摘は誤りです。
 新学習指導要領の小学校5年生の算数には「円周率としては3.14を用いるが、目的に応じて3を用いて処理できるよう配慮する」とあり、現行と同様に円周率として3. 14を使うことが明確にされています。「目的に応じて3を用いる」というのは、およその面積を見積もる場合などに、子どもたちに必要以上の負担をかけず、考える時間を確保するためのものです。こうした扱いも現行と同様です。このようなおよその見積り は、一般の社会においてもよく行われていることです。

 

そして「現行と同様」とあるように、「目的に応じて3を用いる」という文言は、さらに1世代前の平成元年の指導要領にすでに書かれていました。

ちなみに、台形の面積を教えない、も同じように誤解です。
台形の面積を求める公式を教えるのではなく、三角形の面積の求め方を利用して台形の面積を求められないか考える力を養うことが目的だったのです。
(現行では、三角形の面積をもとにして、ひし形・平行四辺形・台形の求め方を考える展開に多くの教科書がなっています)


そして「ゆとり」という言葉。
これも、平成10年改訂ではなく、昭和52年改訂ですでに

ゆとりある充実した学校生活がおくれるようにすること。

とされていて、
平成10年改訂では、

[ゆとり]の中で[生き る力]をはぐくむことを重視する


と書かれていて、現行でうたわれている「生きる力」はすでにこの時に提言されていました。そしてその重要な要素として

「いかに社会が変化しようと,自分で課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体 的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力」
「自らを律しつつ,他 人とともに協調し,他人を思いやる心や感動する心など,豊かな人間性」
「たくましく生きるための健康や体力」

と提言されていました。

あの時マスコミが騒いでいたものとは違った理想がそこにあったように思います。

いわゆる「ゆとり教育」が正しかったのかどうかは議論が尽きないのだと思いますが、
偉い人たちが、その時代の課題を常に分析して、子供達の未来を考えて「学習指導要領」は作られているということは、これらを熟読すると良く分かります。

日本の教育システムは世界でも評価が高いそうです。


そんな学習指導要領を、自分たちの利益のために煽り、またそれをマスコミが騒ぎ立てたおかげで、
その世代に育った人たちは「ゆとり世代」と、まるで「ダメ人間」の烙印をおすような社会の風潮になっています。
さらには、その騒ぎのおかげで、現行の学習指導要領はかつての「詰め込み教育」に戻っただけだと言われています。

なぜ、社会はよってたかって「ゆとり」と騒いだのだろうかと考えると、
それは「だから、最近の若い者は」というセリフを、今風に言い換えただけだったのではないかと思うわけです。
「最近の若い者は」というセリフは、古代エジプト文明のころから人間は言い続けているといいます。
時代は常に変化しているという証拠なのです。
その変化を受け入れらないひとが、「最近の若者は」と嫉妬するんです。
その折、ちょうどいい批判の言葉が舞い降りてきたから、みんなして「ゆとり」「ゆとり」って言うようになったんだと思います。

このゆとり世代にがっつりはまっている世代の子と話した時、
「ゆとり、ゆとり、って言われるけど、何が悪いのかわからない」と言っていました。
本当にその通りです。

 

まあ、円周率が3.14だろうが3だろうが、そもそもどっちも概数だし、
中学になればπを使うんだし、
どっちだっていいんじゃね?笑
が私の感想でした。

 

ちなみに、ゆとり教育学力低下を招いたのは嘘だった、という論が出てもいます。
私も、どちらかといえばそちらに同意する思いでいます。
教育というのは10年20年時を経なければその成果というのは現れないもので、
目先だけの数値にとらわれているようでは、なかなか前には進めないような気がします。


しかし、今日のタイトル長すぎたかな(笑)